移動式・冒険防災あそび場『郡上プレーパーク』
〝あそび”を通して、災害に強い⼦と地域をつくるʺ
- つぎのあそび場
- あそび場を呼ぶ
- 協賛する
移動式・冒険防災あそび場『郡上プレーパーク』とは
こどもたちが自由に挑戦し、学び、協力し合う「冒険あそび場(プレーパーク)」。それに「防災教育」の視点を組み合わせた、郡上で始まる新しい取り組みです。
私たちが行きます
自治体・地域イベント・学校などへ、
あそびを待っているこどもたちのところへ、
私たちネイヤーコアの「郡上プレイパーク号」が、あそび道具とインストラクターを乗せて。 あなたに求められる場所で、遊び場をひらきます。
みんなで楽しくあそびながら、防災知識を身につけましょう!
郡上プレーパークのコンセプト
地域やイベントに出向く移動式だから、
「どこでも、だれでも、あそびながら防災も学べる」
新しい方法のあそび場づくりです。
遊び場では、
こどもが⾃由に挑戦できる「冒険遊び」と、
地域に必要な「防災⼒」を組み合わせた体験型プログラムをします。
焚き⽕・ロープワーク・野外調理などのダイナミックなあそび。
楽しい体験を通じて、子どもたちは、⾃ら考え、助け合い、判断する⼒をその身に培っていきます。
万一の災害時に自身を助ける「⽣きる⼒」が、小さな体に⾃然と芽生えていくのです。
郡上プレーパークのプログラム
ASOBI+BOUSAI
オリジナル遊具
身近な自然素材を活かした、独自開発のあそび
- 竹ゴラスイッチ: 竹でできた仕掛けボールコース。いろんな組み換えができ、創造性と集中力を養います。
- 木や石積みバランス: 木片や石を積んで競うバランスゲーム。家族や友人と競えます。
- ボルダリング・滑り台・ジャングルネット: 身体を大きく動かして挑戦するアトラクション(一部作成中)
- 幼児向けの森のキッチン:どんぐり、クルミ、葉っぱ、など、⾃然素材を使って“ごっこ料理”を楽しむ遊び
防災・自然体験
より深い食育・学びにつながる体験
- 防災教室:テント設営、⽕おこし、アウトドアクッキングなど、“もしもの時に役⽴つ” 基本的な防災スキルを、遊びながら⾝につけます。
- ⾃然体験(川・森):⿂つかみ、焚き⽕体験、森の素材を使ったあそびなど、⾃然と触れ合いながら「⾃然の恵み・怖さ・つながり」を体験します
- より深い⾷育・環境学習:狩猟の現場や⽣き物の命に向き合う学び、採った⿂を⾃分たちで調理する体験など、“いただく命” を理解し、⾷への感謝を育てます。
郡上プレーパークを始めたきっかけ
私、ネイチャーコア代表の永吉剛の体験です。
小学校6年生のとき、1995年「阪神淡路大震災」を被災しました。
当時こどもだった私が、どうしようもない不安と緊張をともなう生活の中で、心から安心できたのは、「あそび」 があった時間でした。
大変な状況の中でも、走り回ったり、笑ったり、友達と遊んだりできるだけで、ストレスが和らぎ、心がほっとしたことを今も鮮明に覚えています。
「あそびはただの娯楽ではなく、こどもにとって “生きるための力”なんだ」 そう、あの経験が教えてくれました。
だから今、移動式・冒険防災あそび場 をつくろうとしています。
防災教育として、身を守るための知識や、備蓄・装備などの備え、サバイバルスキルやシュミレーションなども必要かもしれません。
でも、
一番大切なのは、
たとえ過酷な環境に投げ出されても、こどもが「こどもでいられる時間」を守ること。
あの日6年生の少年が、遊びで救われたように、
今度は大人の私が、こどもたちの心と未来を守るお手伝いをしたい。
この文章を読んでくれた、あなたと共に。
「防災⾯でのこどものケア」の社会的背景と意義
⾃然災害の頻発化
近年、豪⾬・台⾵・地震などの⾃然災害が増加し、避難所⽣活が⻑期化するケースが増えています。緊急時の対応は「⼤⼈中⼼」になりやすく、こどもの視点が⼗分に反映されていない状況が続いています。
避難所での「こどもスペース」不⾜
多くの避難所では、こどもが安⼼して遊んだり落ち着ける専⽤スペースが確保されず、結果としてこどもはストレスや不安を抱えやすい環境になります。非常時においても遊び場不⾜は、こども同⼠のトラブル増加や保護者の負担の増⼤にもつながります。
こどもの“あそぶ権利”の軽視
災害時は「あそびは後回し」と考えられがちですが、あそびはこどもの心身の回復や安⼼に不可⽋な要素です。国際的にも「あそべる環境を守ること」が重要視されており、⽇本でも課題として認識され始めています。
保護者・⼤⼈の負担と連動した課題
避難⽣活で保護者が疲弊すると、こどものケアに⼿が回らず、⼦どもの泣き声や⾏動が周囲との摩擦を⽣むケースもあります。これは避難所全体のストレス増⼤につながります。
社会的意義
こどもの⼼の回復・安⼼の確保
非常時こそ、こどもが遊びや安⼼のできる空間確保は、被災のダメージを和らげ、こどもが後に⽇常を取り戻していくための重要な⽀えとなります。
保護者の負担軽減と避難所の安定
こどもが安⼼して過ごせる場があることで、保護者は休息や情報収集ができ、避難所では被災者全員の⼼理的ストレス軽減につながります。
「こども視点の防災」の実現
これまで後回しにされてきたこどものニーズを「防災の〝標準〟」として組み込むことで、より包摂的で、誰にとっても過ごしやすい防災の仕組みづくりや避難所運営につながります。
地域の防災⼒・コミュニティ⼒の向上
こどものケアを通じて、地域の⼤⼈同⼠の⽀え合いや役割分担が⽣まれ、日常と非常時どちらでも「強いコミュニティ」の形成に寄与します。
